暖かい春の日ざしのうららかな週末。
思いきって公園におサンポに出てみた。
12年間ずっとドナとおサンポした公園を歩くと
涙がどんどんあふれてきたけど
お日さまが気持ち良くて眩しくて
頬を伝う涙も気にせずいっぱい歩いた。
葉山の海にも行ってみた。
子いぬのころから数えきれないほど何十回も遊びに行った
大好きなビーチ。
泣きながら歩いてたら、ふと目の前を
大はしゃぎで行ったり来たりして横切る姿が見えた気がした。
本当はあれからずっと、
虹の橋で元気に走りまわるドナなんて想像できなかった。
ドナは困ってるに決まってる
お母さんを探してるに決まってる
そう思ってた。
でも海で走りまわるドナの姿が目に浮かんだとき
あ、ほんとに元気に走ってるんだ☆って思えた。
本当はあれからずっと、
ドナは天命に従ったのだなんて思えなかった。
わたしにはもっと他の選択ができたし
もっと強い意志で行動していれば
穏やかな最期を迎えさせてあげることができたはず。
運が悪かったなんて言う人もいるけど
そんな簡単なコトじゃないんだ、なんて
ずっとそんなことばかり考えてた。
でも暖かい春の日ざしの青空の下で大好きな海を見てたら
そんなことみんなどうでもよくなった。
幸せだった12年間のことだけを考えようって思えた。
もう一度青い空の下でドナとおサンポしたいって泣くよりも
青空の下のおサンポがどんなに気持ち良くて楽しくて
幸せだったかだけを覚えておこう。
今日は雨。
でもこれから一雨ごとに暖かくなってくるね。
桜ももうすぐだね。
ドナ。
今もこれからもずっとずっと愛してるよ。